強震応答実験装置
1995年兵庫県南部地震は、阪神地域の広範囲にわたって構造物に甚大な被害をもたらした。この被害は新しく建てられる構造物の地震時応答予測をさらに詳細に検討し、信頼性の高い設計手法を構築すること、既存建物に対しては耐震診断・改修・補強の手段を開発することを警告した。この分散並列型強震応答実験装置は、このような実験的研究を可能とするために京都大学防災研究所に平成 7年度に設置されたものであり、最新の技術を駆使して開発された実験装置である。 平成24年度より「長周期振動実験システム」と連携しての利用が可能となり、長周期かつ大振幅の入力に対する構造物の耐震安全性を確保するための実験が可能となった。